ポートフォリオに関する問題(10問)
ポートフォリオの期待収益率、シャープレシオ、システマティック・リスク、分散投資の効果(リスクの低減)、期待収益率、効率的市場仮説問題 1
投資家Aさんの各資産のポートフォリオの構成比および期待収益率が下表のとおりであった場合、Aさんの資産のポートフォリオの期待収益率として、最も適切なものはどれか。(2017年5月26問)

1. 0.63%
2. 1.91%
3. 2.83%
4. 8.50%

1. 0.63%
2. 1.91%
3. 2.83%
4. 8.50%
問題解説
2. 1.91%
ポートフォリオに組み入れた各資産の期待収益率を組入比率で加重平均した値となる。>
ポートフォリオに組み入れた各資産の期待収益率を組入比率で加重平均した値となる。>

問題 2
下記<資料>に基づくファンドAとファンドBの運用パフォーマンスの比較評価に関する次の記述の空欄(ア)~(ウ)にあてはまる語句または数値の組み合わせとして、最も適切なものはどれか。(2019年9月26問)
1.(ア)2.50 (イ)1.75 (ウ)大きい
2.(ア)2.50 (イ)1.75 (ウ)小さい
3.(ア)3.00 (イ)2.00 (ウ)大きい
4.(ア)3.00 (イ)2.00 (ウ)小さい
問題解説
1.(ア)2.50 (イ)1.75 (ウ)大きい
ファンドAのシャープレシオの方がファンドBよりも大きいため、ファンドAの方が効率よく運用されていたと評価できます。
ファンドAのシャープレシオの方がファンドBよりも大きいため、ファンドAの方が効率よく運用されていたと評価できます。

問題 4
下記<資料>に基づくファンドAとファンドBの過去5年間の運用パフォーマンスの比較評価に関する次の記述の空欄(ア)、(イ)にあてはまる語句の組み合わせとして、最も適切なものはどれか。(2018年9月27問)

1.(ア)1.6 (イ)ファンドA
2.(ア)1.6 (イ)ファンドB
3.(ア)2.1 (イ)ファンドA
4.(ア)2.1 (イ)ファンドB

1.(ア)1.6 (イ)ファンドA
2.(ア)1.6 (イ)ファンドB
3.(ア)2.1 (イ)ファンドA
4.(ア)2.1 (イ)ファンドB
問題解説
2.(ア)1.6 (イ)ファンドB
ポートフォリオの運用パフォーマンスの評価の一つとして、シャープレシオがある。無リスク金利を1.0%として、<資料>の数値によりファンドAのシャープレシオの値を算出すると1.6となる。同様に算出したファンドBのシャープレシオの値により、両ファンドの運用パフォーマンスを比較すると、過去5年間はファンドBの方が効率的な運用であったと判断される。
ポートフォリオの運用パフォーマンスの評価の一つとして、シャープレシオがある。無リスク金利を1.0%として、<資料>の数値によりファンドAのシャープレシオの値を算出すると1.6となる。同様に算出したファンドBのシャープレシオの値により、両ファンドの運用パフォーマンスを比較すると、過去5年間はファンドBの方が効率的な運用であったと判断される。

問題 5
下記<資料>に基づくファンドAとファンドBの運用パフォーマンスの比較評価に関する次の記述の空欄(ア)~(ウ)にあてはまる語句または数値の組み合わせとして、最も適切なものはどれか。(2019年1月27問)

1.(ア)3.50 (イ)1.25 (ウ)大きい
2.(ア)3.50 (イ)1.25 (ウ)小さい
3.(ア)4.00 (イ)1.50 (ウ)大きい
4.(ア)4.00 (イ)1.50 (ウ)小さい

1.(ア)3.50 (イ)1.25 (ウ)大きい
2.(ア)3.50 (イ)1.25 (ウ)小さい
3.(ア)4.00 (イ)1.50 (ウ)大きい
4.(ア)4.00 (イ)1.50 (ウ)小さい
問題解説
1.(ア)3.50 (イ)1.25 (ウ)大きい
シャープ・レシオ=(ポートフォリオの収益率-安全資産利子率)÷標準偏差
シャープ・レシオ=(ポートフォリオの収益率-安全資産利子率)÷標準偏差

問題 5
効率的市場仮説に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。 (2019年5月27問)
1.効率的市場仮説では、投資家にとって最適なポートフォリオは、無リスク資産と市場ポートフォリ オによって構成されるとする。
2.効率的市場仮説では、無リスク資産と市場ポートフォリオの組入比率は、投資家のリスク許容度の 大きさに応じて調整すべきとされている。
3.効率的市場仮説では、すべての利用可能な情報が完全に市場価格に反映されていると仮定する。
4.効率的市場仮説では、市場が効率的であれば、現在利用可能な情報を利用して、将来の価格変動を 予測することができるとされている。
1.効率的市場仮説では、投資家にとって最適なポートフォリオは、無リスク資産と市場ポートフォリ オによって構成されるとする。
2.効率的市場仮説では、無リスク資産と市場ポートフォリオの組入比率は、投資家のリスク許容度の 大きさに応じて調整すべきとされている。
3.効率的市場仮説では、すべての利用可能な情報が完全に市場価格に反映されていると仮定する。
4.効率的市場仮説では、市場が効率的であれば、現在利用可能な情報を利用して、将来の価格変動を 予測することができるとされている。
問題解説
4.✕
効率的市場仮説では、市場が効率的であれば、現在利用可能な情報を利用して、将来の価格変動を予測することができるとされている。
1.〇
効率的市場仮説では、投資家にとって最適なポートフォリオは、無リスク資産と市場ポートフォリオによって構成されるとする。
2.〇
効率的市場仮説では、無リスク資産と市場ポートフォリオの組入比率は、投資家のリスク許容度の大きさに応じて調整すべきとされている。
3.〇
効率的市場仮説では、すべての利用可能な情報が完全に市場価格に反映されていると仮定する。
効率的市場仮説では、市場が効率的であれば、現在利用可能な情報を利用して、将来の価格変動を予測することができるとされている。
1.〇
効率的市場仮説では、投資家にとって最適なポートフォリオは、無リスク資産と市場ポートフォリオによって構成されるとする。
2.〇
効率的市場仮説では、無リスク資産と市場ポートフォリオの組入比率は、投資家のリスク許容度の大きさに応じて調整すべきとされている。
3.〇
効率的市場仮説では、すべての利用可能な情報が完全に市場価格に反映されていると仮定する。
問題 6
ポートフォリオ理論に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。 (2020年1月27問)
1.ポートフォリオのリスクとは、一般に、組み入れた各資産の損失額の大きさを示すのではなく、期 待収益率からのばらつきの度合いをいう。 2.異なる2資産からなるポートフォリオにおいて、
2資産間の相関係数が1である場合、ポートフォ リオを組成することによる分散投資の効果(リスクの低減効果)は最大となる。
3.ポートフォリオのリスクは、組み入れた各資産のリスクを組入比率で加重平均した値よりも大きく なる。
4.ポートフォリオの期待収益率は、組み入れた各資産の期待収益率を組入比率で加重平均した値より も大きくなる。
1.ポートフォリオのリスクとは、一般に、組み入れた各資産の損失額の大きさを示すのではなく、期 待収益率からのばらつきの度合いをいう。 2.異なる2資産からなるポートフォリオにおいて、
2資産間の相関係数が1である場合、ポートフォ リオを組成することによる分散投資の効果(リスクの低減効果)は最大となる。
3.ポートフォリオのリスクは、組み入れた各資産のリスクを組入比率で加重平均した値よりも大きく なる。
4.ポートフォリオの期待収益率は、組み入れた各資産の期待収益率を組入比率で加重平均した値より も大きくなる。
問題解説
1.〇
標準偏差は、データや確率変数の散らばり具合(ばらつき)を示す数値です。
2.✕
2資産間の相関係数が1である場合、ポートフォ リオを組成することによる分散投資の効果(リスクの低減効果)は0となる。
3.✕
ポートフォリオに組み入れた各資産の期待収益率を組入比率で加重平均より小さくなります。
4.✕
ポートフォリオに組み入れた各資産の期待収益率を組入比率で加重平均した値となる。
標準偏差は、データや確率変数の散らばり具合(ばらつき)を示す数値です。
2.✕
2資産間の相関係数が1である場合、ポートフォ リオを組成することによる分散投資の効果(リスクの低減効果)は0となる。
3.✕
ポートフォリオに組み入れた各資産の期待収益率を組入比率で加重平均より小さくなります。
4.✕
ポートフォリオに組み入れた各資産の期待収益率を組入比率で加重平均した値となる。

問題 7
ポートフォリオ理論等に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。 (2017年1月27問)
1.異なる2資産からなるポートフォリオにおいて、2資産間の相関係数が1となる場合、ポートフォ リオを組成することによる分散投資の効果(リスクの低減)は最大となる。
2.A資産の期待収益率が2.5%、B資産の期待収益率が6.0%の場合、A資産を40%、B資産を 60%の割合で組み入れたポートフォリオの期待収益率は4.6%となる。
3.シャープレシオは、ポートフォリオ全体の収益率から無リスク資産収益率を減じたものを、ポート フォリオ全体のリスク(標準偏差)で除すことにより求められる。
4.システマティック・リスクは、ポートフォリオの組入れ銘柄数を増やしても低減しない。
1.異なる2資産からなるポートフォリオにおいて、2資産間の相関係数が1となる場合、ポートフォ リオを組成することによる分散投資の効果(リスクの低減)は最大となる。
2.A資産の期待収益率が2.5%、B資産の期待収益率が6.0%の場合、A資産を40%、B資産を 60%の割合で組み入れたポートフォリオの期待収益率は4.6%となる。
3.シャープレシオは、ポートフォリオ全体の収益率から無リスク資産収益率を減じたものを、ポート フォリオ全体のリスク(標準偏差)で除すことにより求められる。
4.システマティック・リスクは、ポートフォリオの組入れ銘柄数を増やしても低減しない。
問題解説
1.✕
2資産間の相関係数が-1の場合、ポートフォリオを組成することによる分散投資の効果(リスクの軽減)が得られる。
2.〇
ポートフォリオの期待収益率は4.6%となる。
3.〇
ポートフォリオ全体の収益率から無リスク資産収益率を減じたものを、ポートフォリオ全体のリスク(標準偏差)で除すことにより求められる。値が大きいほど超過収益率が高い=効率よく運用されている優れた金融商品ということです。
4.〇
ポートフォリオの組入れ銘柄数を増やしても低減しない。

2資産間の相関係数が-1の場合、ポートフォリオを組成することによる分散投資の効果(リスクの軽減)が得られる。
2.〇
ポートフォリオの期待収益率は4.6%となる。
3.〇
ポートフォリオ全体の収益率から無リスク資産収益率を減じたものを、ポートフォリオ全体のリスク(標準偏差)で除すことにより求められる。値が大きいほど超過収益率が高い=効率よく運用されている優れた金融商品ということです。
4.〇
ポートフォリオの組入れ銘柄数を増やしても低減しない。


問題 8
ある投資家の各資産のポートフォリオの構成比および期待収益率が下表のとおりであった場合、そのポートフォリオの期待収益率として、正しいものはどれか。(2018年1月28問)

1. 0.52%
2. 1.56%
3. 2.20%
4. 6.60%

1. 0.52%
2. 1.56%
3. 2.20%
4. 6.60%
問題解説
2. 1.56%
ポートフォリオに組み入れた各資産の期待収益率を組入比率で加重平均した値となる。
ポートフォリオの収益率=0.2%+0.36%+1.0%=1.56%
ポートフォリオに組み入れた各資産の期待収益率を組入比率で加重平均した値となる。
ポートフォリオの収益率=0.2%+0.36%+1.0%=1.56%

問題 9
ポートフォリオ理論等に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。(2018年5月28問)
1.ポートフォリオの期待収益率は、ポートフォリオに組み入れた各資産の期待収益率を組入比率で加 重平均した値となる。
2.シャープレシオは、「ポートフォリオ全体のリスク(標準偏差)」を「ポートフォリオ全体の収益率 から無リスク資産収益率を減じたもの」で除すことにより求められる。
3.株式のポートフォリオにおいて、組入れ銘柄数を増やすことにより、システマティック・リスクを 低減することができる。
4.異なる2資産からなるポートフォリオにおいて、2資産間の相関係数が-1となる場合、ポートフ ォリオを組成することによる分散投資の効果(リスクの低減)は得られない。
1.ポートフォリオの期待収益率は、ポートフォリオに組み入れた各資産の期待収益率を組入比率で加 重平均した値となる。
2.シャープレシオは、「ポートフォリオ全体のリスク(標準偏差)」を「ポートフォリオ全体の収益率 から無リスク資産収益率を減じたもの」で除すことにより求められる。
3.株式のポートフォリオにおいて、組入れ銘柄数を増やすことにより、システマティック・リスクを 低減することができる。
4.異なる2資産からなるポートフォリオにおいて、2資産間の相関係数が-1となる場合、ポートフ ォリオを組成することによる分散投資の効果(リスクの低減)は得られない。
問題解説
1.〇
ポートフォリオに組み入れた各資産の期待収益率を組入比率で加重平均した値となる。
2.✕
値が大きいほど超過収益率が高い=効率よく運用されている優れた金融商品ということです。
3.✕
ポートフォリオの組入れ銘柄数を増やしても低減しない。
4.✕
ポートフォリオを組成することによる分散投資の効果(リスクの軽減)が得られる。
ポートフォリオに組み入れた各資産の期待収益率を組入比率で加重平均した値となる。
2.✕
値が大きいほど超過収益率が高い=効率よく運用されている優れた金融商品ということです。
3.✕
ポートフォリオの組入れ銘柄数を増やしても低減しない。
4.✕
ポートフォリオを組成することによる分散投資の効果(リスクの軽減)が得られる。

問題 10
ポートフォリオのリスクに関する以下の記述の空欄(ア)~(ウ)にあてはまる語句の組み合わせとして、最も適切なものはどれか。(2020年9月27問)

1.(ア)非システマティック・リスク (イ)システマティック・リスク (ウ)シャープの測度
2.(ア)非システマティック・リスク (イ)システマティック・リスク (ウ)トレイナーの測度
3.(ア)システマティック・リスク (イ)非システマティック・リスク (ウ)シャープの測度
4.(ア)システマティック・リスク (イ)非システマティック・リスク (ウ)トレイナーの測度
1.(ア)非システマティック・リスク (イ)システマティック・リスク (ウ)シャープの測度
2.(ア)非システマティック・リスク (イ)システマティック・リスク (ウ)トレイナーの測度
3.(ア)システマティック・リスク (イ)非システマティック・リスク (ウ)シャープの測度
4.(ア)システマティック・リスク (イ)非システマティック・リスク (ウ)トレイナーの測度
問題解説
上図は、縦軸にポートフォリオのリスク(標準偏差)を、横軸にポートフォリオの構成銘柄数をと り、
ポートフォリオの構成銘柄数が増加すると、ポートフォリオのリスクが低減する関係を表して いる。
ポートフォリオの構成銘柄数の増加とともに、分散投資の効果によりリスクが低減するが、 構成銘柄数が一定数まで増えると、それ以降は構成銘柄数を増やしてもリスクはほとんど低減しな くなってくる。
分散投資によって除去できるリスクを非システマティック・リスク といい、分散投資によっても除去できないリスク をシステマティック・リスク という。
なお、パフォーマンス評価指標の一つであるシャープの測度は、システマティック・リスクであるベータをリスク尺度 として用いている。

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