金融等の利回りに関する問題(10問)
外貨定期預金、社債に関する、実質利回り(年率)、金融資産の合計額、債券に関する、株式の取引に関する、1株当たりの取得価額、運用利回り等の変動に影響を与える要因。金融商品に関する問題。問題 1
下記<資料>は、平尾さんが購入を検討している投資用マンションの概要である。この物件の実質利回り(年利)として、正しいものはどれか。なお、<資料>に記載のない事項については一切考慮しないこととし、計算結果については小数点以下第3位を四捨五入すること。(2019年9月8問)
購入費用総額:1,860万円(消費税と仲介手数料等取得費用を含めた金額)
想定される賃料(月額):86,000円
運営コスト(月額):管理費等 10,000円
管理業務委託費 月額賃料の5%
想定される固定資産税(年額):65,000円
1. 5.55%
2. 4.63%
3. 4.55%
4. 4.28%
問題解説
収益は 8.6万円x12ヵ月=103.2万円 支出は(管理費1万円+管理業務委託費8.6万円x5%)x12ヵ月=17.16万円
17.16万円+固定資産税6.5万円=23.66万円
純収益=103.2万円-23.66万円=79.54万円
不動産投資実質利回り=79.54万円/1,860万円×100=4.2763≒4.28%
問題 2
1.変動金利型住宅ローンの適用金利は、短期プライムレートを基準にする金融機関が主流である。
2.公的年金の老齢給付におけるマクロ経済スライドにおいて、給付水準の調整に用いられるのは物価の変動のみである。
3.消費者物価指数の算出では、消費税率の引上げがあっても増税分を差し引いて計算し、結果に影響しないようになっている。
4.為替が円安になると、輸入物価を引き下げる要因となり得る。
問題解説
問題 3
1. 2,450円
2. 2,595円
3. 2,657円
4. 2,740円

問題解説

問題 4
細川さんと宇野さんは、下記<資料>のとおり、PT株式会社の株式(以下「PT株式」という)を2017年11月から2018年3月において毎月15日に購入した。細川さんと宇野さんのPT株式の取引に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。なお、このほかにPT株式の取引はないものとし、手数料および税金は考慮しないものとする。また、購入株数は正しいものとする。(2018年5月5問)
・ 宇野さんは購入の都度、単元未満株投資制度で購入した。
・ PT株式の1単元は100株である。
・ PT株式会社の本決算は3月末日である。
・ PT株式の期末株主配当金は、1株当たり100円であった。
1.細川さんの平均購入単価は、宇野さんの平均購入単価よりも低くなっている。
2.細川さんは、保有株式数が100株以上になるまで売却できない。
3.宇野さんは、2018年に開催される定時株主総会の議決権を持たない。
4.宇野さんは、2018年3月期の期末株主配当金として、1,000円(税引前)を受け取ることができる。
問題解説

問題 5
1.この債券は、NISA(少額投資非課税制度)口座で購入することができる。
2.この債券は、投機的格付けに分類される。
3.この債券の購入に際しては、売出期間中に為替レートが日々変動するため、申込日によって円での払込金額が異なる。
4.この債券の利子を円で受け取る場合、為替変動の影響を受けることなく、円換算した額面に対して年2.20%(税引前)の利率に基づいて、利子を受け取ることができる。

問題解説
問題 6
<条件>
・ 和博さんが現時点(平成29年9月1日時点)で死亡した場合に支払われる死亡退職金(一時
金):1,600万円
・ 和博さんが現時点(平成29年9月1日時点)で死亡した場合の家族の金融資産の合計額の計
算式:
死亡時に宇野家(和博さんと泰子さん)が保有している金融資産+死亡退職金(一時金)+
死亡により支払われる死亡保険金+生命保険の解約返戻金-返済すべき債務
※その他の記載のない条件は、一切考慮しないこと。
1. 8,360万円
2. 9,310万円
3. 9,360万円
4. 10,340万円

問題解説

問題 7
・ 購入費用総額 :2,200万円(消費税と仲介手数料等取得費用を含めた金額)
・ 想定される賃料(月額):98,000円
・ 運営コスト(月額) :管理費等 13,000円
管理業務委託費 月額賃料の5%
・ 想定される固定資産税(年額):70,000円
2. 4.37%
3. 5.03%
4. 5.35%
問題解説
問題 8
(ア)KA株式会社の社債のような発行方式をオーバーパー発行という。
(イ)KA株式会社の社債を額面100万円分購入した場合、償還時には101万円が償還される。
(ウ)2019年5月30日にKB株式会社の社債を額面100万円分購入し、償還まで保有した場合、償還までに7回の利払いがある。
(エ)2020年1月31日にKB株式会社の社債を単価95円で額面100万円分購入し、償還まで保有した場合(残存期間2年)の最終利回り(単利・年率)は3.473%である。
問題解説

問題 9
(ア)満期時の利息は、雑所得として課税される。
(イ)満期時の為替レートが預入時の為替レートより円安になった場合、為替差益が期待できる。
(ウ)預入時の元本1,000万円までは、預金保険制度の対象となる。
(エ)為替手数料は、同一通貨であっても金融機関ごとに異なっている。
問題解説
問題 9
1.(ア)の利率は、10年間固定である。
2.(イ)の株主配当金は、特定口座内の譲渡損失と損益通算することができる。
3.(ウ)の株主配当金を非課税で受け取るためには、株式数比例配分方式を選択する必要がある。
4.(エ)の収益分配金は、運用状況によっては支払われない場合がある。
問題解説
(ア)の利率は、10年間変動金利である。
2.〇
株主配当金は、特定口座内の譲渡損失と損益通算することができる。
3.〇
株主配当金を非課税で受け取るためには、株式数比例配分方式を選択する必要がある。
4.〇
収益分配金は、運用状況によっては支払われない場合がある。
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